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小児訪問看護師インタビューNo.1
Q:外来一般と訪問看護小児の違いを教えてください
A:一般の方は身体が成熟されているのに対して小児は成長過程であるので、力加減、医療機器の使い方も異なってきます。病気の症例についても大きく異ります。「小児」という全般的な症状が対象となることです。訪問看護は主に重い病気をお持ちのお子様が多く、稀な症状のお子様もいるので専門知識の習得がかかせません。外来と訪問の違いは、外来は病院という施設に来院され、その病院の決められたルール、ルートなどを基準に処置を行なうのですが、訪問では訪問先のご家庭が基準になります。そのご家庭の環境やルール、親御様、ご家族様の考え方が最優先となるので、様々なご家庭の状況に合わせて接し方、対応の仕方を複数パターン考慮、用意したうえで提案、改善を行っていく柔軟さが必要になります。
Q:小児(重病、障がいをお持ちのお子様)対応という業務についての考えを教えてください。
A:私は以前小児外来で勤務していました。プライベートでは現在ニ児を育てる母でもあるので、小児の訪問看護(在宅、放課後等デイ)の業務において特に苦労しているという感覚はないです。健康な子どもと、障がい・病気をお持ちの子どもを処置するにあたり、子どもに接するということにおいて違いはないので分け隔てなく同様に接しています。 病気だから、障がいがあるからといったことは何一つネガティブな要素にはならないですね。
Q:小児対応という業務についてのやりがい、魅力を教えてください。
A:医療処置を行なうという点については看護師として当然の仕事であると考えています。自分の関わるお子様たちの日頃の笑顔や、何気ない成長、そして今後の成長、この子たちはどのように育っていくのだろうといったことを見守り、サポートし、考えることが私にとっての小児対応のやりがいです。
Q:これからの小児訪問看護に対するビジョン・目標を教えてください。
A:現在行政からのガイドライン等ではまだまだ現場との不一致が多いと感じています。小児に携わる看護師として、訪問看護小児部門として今後の小児訪問看護の現実、改善点などの発信、地域、社会とのコミュニティの確立、認知を広げていくことが私の目標です。
Q:最後に小児訪問看護を考えている看護師さんたちへのメッセージをお願いします。
A:小児看護・訪問看護共に経験がない、想像できないなど不安なことが多くあるかもしれません。こちらでは、ご利用者様の了承を得てスタッフと同行する訪問見学も実施していますので、そこで雰囲気などを感じ取っていただくのもいいと思います。また「このお子様には何が出来るのか」「私達が出来ることは何なのか」を一緒に考えて頂ける方であれば、ご家族とともに歩んでいけると思います。

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